当直の大変なこと

taka
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こんばんは、takaです。

医者の間では当たり前となっていますが、一般社会から考えたらおかしな、大変な当直の現状を解説していきます。


今日のテーマは1つ、次の日も忙しい。

え?、次の日は休みじゃないの?

24時間働いた後でしょ。誰かが代わってくれないの?


現実はそんなに甘くありません。

当直のときに関わった患者(入院させた患者、他の科から相談された患者)が何かあれば自分に連絡があります。

そして、自分で対応するのが暗黙のルールです。

もちろん入院させたり、他の科からの相談の患者がいなければ、次の日はいつもどおりの通常業務です。


次に具体的に、どんな対応をするのかです。

手術をします

当直帯にすぐに手術をする必要がないとしても、早めに手術をしたほうがいい患者さんがいます。

外科の領域では、一部の虫垂炎、一部の胆嚢炎などでしょか。

「早めの手術」、これがあいまいで、その病院の状況によって変わります。手術室、外科医、麻酔科医の状況によりますが、大概は翌日が多かったです。

準緊急手術の扱いになるので、人があいていれば日勤帯の時間からの手術となりますが、空いていなければ17時ころからの手術を行うこともありました。

対診、転科、転院の調整

当直では、帰宅させるのは危ないけど、確定診断は得られていない、そんな患者さんを疑い診断のまま、その科の先生にお願いするのは、なかなか難しいです。

そういった場合にはとりあえず、自分が主治医で入院させます。

例えば、胸が痛いという患者さん。明らかに心筋梗塞とは言えない。胃潰瘍や胆嚢炎ともはっきりとは言えない。なにもないかもしれない。そういったときに循環器内科の先生に入院をお願いするのははばかられます。

自分を主治医として、入院し、翌日対診を出します。

(対診・・・患者さんを他の科の先生に見てもらうことです。)

または、そのまま転科、自分の病院で対応できなければ転院の調整を行います。


何度も言いますが、当直の次の日も通常の業務が待っています。

それに加えて、当直の際に関わった患者さんの対応が必要になります。

40時間くらい連続勤務(日勤+当直+日勤)を行った後、やっと仕事が終了します。

都市部のごく僅かな病院では、当直明けは休日の病院もあるかもしれませんが、多くの病院は今なお、こんな勤務状況が続きます。

おかしいと思いますよね?

当直明けで寝ていない外科医に手術してもらいたくないですよね?


どうだったでしょうか。

当直って言うと、そこだけがピックアップされますが、実際には次の日の仕事も増えてしまいます。

少しでも当直の現状が広まり、当直の待遇が改善すればいいなと思います。

ありがとうございました。

明日も良い一日を。

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