皆さんこんばんは。
安倍総理大臣が辞任を表明しましたね。
まだ、正式にいつまでなのかはわかりませんが、長期政権、お疲れさまでした。
taka
またしても、持病が原因となってしまいましたが、
持病があっても頑張って働く方の希望の星であったとも思えます。
今日は、安倍総理大臣の持病でもある、潰瘍性大腸炎について、
かんたんに説明できればと考えています。
疫学
- 10万人あたり100人ほど
- 男女の違いなし
- 発症のピークは10代から30代前半
- 若者から高齢者まで幅広い
病態
- 大腸の炎症性疾患
- 直腸から口側の大腸に広がる
大腸の表層を中心とした炎症疾患です。
炎症の範囲で上のように別れます。
全大腸型は癌化のリスクが高く、手術も検討されます。
症状
- 腹痛、下痢、血便
- 体重減少、貧血
典型的な症状と言うのは無く、よくあるお腹の症状のみですね。
診断
- 大腸カメラ
- 生検
大腸カメラでは、直腸からの連続する潰瘍や血管透見像の消失を認めます。
生検(顕微鏡検査)を行うと、炎症細胞浸潤や陰窩膿瘍を認めます。
他に注腸検査では鉛管像を認めます。
治療、予後
- 内服加療
- 注射
- 手術
- 癌化の可能性
一般的な内科治療でコントロールがつかない場合や癌化の可能性が高いときには
手術を選択します。
癌化の可能性が高い場合とは・・・
- 10年以上の経過
- 大腸全体に炎症が及んでいる
そういった場合には手術が選択されます。
手術は大腸全摘+回腸肛門管吻合です。
かんたんに説明すると、大腸を全部取ります。肛門はギリギリ残します。
そこに回腸(小腸)を吻合します。
一時的な人工肛門も必要になるでしょう。
かんたんにまとめさせていただきました。
慢性的にお腹が痛いかたで、ちゃんと診断がついていないこともあると思います。
安倍総理大臣には、ゆっくり休んでもらいたいです。
お疲れさまでした。
今回は、「病気が見える 消化器」を参考にまとめています。
今日もありがとうございました。
明日も良い一日を。
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