そのマスク、本当に効果がありますか?

医療

皆さん、こんにちは。

takaです。

新型コロナウイルス第3波が猛威を奮っていますね。

一方で、マスクの供給も安定し、様々なマスクが店頭で売られています。

ファッション性を重視したもの、機能性を重視したもの、

洗って繰り返し使えるものなどなど、

様々な種類のマスクが売られていますね。

そんなマスクに関して、医師として、思うことを述べたいと思います。

結論から言いますと・・・

・マスクのウイルス防御力を考慮しましょう

・短時間で使い捨てる

・もしくは洗浄や抗菌スプレーを使用しましょう

新型コロナウイルス前の医療従事者のマスクの常識

  • マスクは1回使ったら捨てる
  • 鼻までしっかりと
  • 感染予防にはならない
  • 感染者が感染を広げることには意味がある

医療従事者はコロナ前から、マスクを日常的に使用していました。

学生実習のうちからマスクの使用方法を教わります。

その中で、マスクは使い捨て、鼻までしっかりとおおう、

感染予防にはならない、感染者が感染を広げることを防ぐ効果はある、

ということが、一般的に教えられていました。

新型コロナウイルス後のマスクの常識(世間一般)

  • マスクは繰り返し洗って使う
  • みんなマスクする
  • 感染予防に効果がある
  • ファッション性も重視

マスクを繰り返し使用し、皆さんマスクをしましょう、

というのが新型コロナウイルス後のマスクの常識となっています。

マスクの供給量が追いついていなかったことを

考えれば、マスクを繰り返し使用しなければいけないのは仕方がないことでした。

また新型のウイルスであり、どのような感染経路なのかが不明であること、

などを考えれば、皆さんマスクをしましょうというのは仕方なかったと考えます。

 



マスクの供給が安定した今考えるべきこと

  • マスクに予防効果はあるのか
  • 今つけているマスクの繊維の大きさは
  • マスクは1回使ったら捨てる
  • 抗菌スプレーを使用する

一般的にウイルスの大きさは0.1マイクロメートル(μm)です。

くしゃみなどで、空中に放出されるウイルスは、

唾液などに包まれており(飛沫といいます)、

それの大きさはだいたい5マイクロメートルです。

マイクロメートルというのは1メートルの1000000分の1

             1ミリメートルの1000分の1

マイクロとは10の−6乗を意味します。

ちなみにミリは10の−3乗を意味しています。

    キロは10の3乗を意味していますよ。


ウイルスの種類によって、飛沫の状態でしか感染力を持たないもの、

飛沫が乾燥し、ウイルス自体が空気中を漂っている状態で

感染力を持つもの(空気感染)などがあります。

空気感染のほうが感染力が強いです。

今回の新型コロナウイルスがどのような感染経路を取るのかはまだわかりません。

 



みなさんがつけているマスクの繊維の網目の大きさはどれくらいですか?

パッケージに記載があればわかりやすいですね。

網目の大きさが記載されていないものも有るでしょう。

他の判断基準としては、BFE、VFE、PFEというものがあります。

BFE、VFE、PFEとは

細菌やウイルスの遮断試験のことです。

BFEが3μm、PFEが0.1μm程度の粒子の大きさを基準としています。

VFEがその中間。

これらを満たすマスクを選択すれば、飛沫の侵入を防ぐ事ができます。

ただし、注意していただきたいことがあります。

長時間の使用でマスクに付いた飛沫が乾燥し、

ウイルス単体の大きさとなると、吸い込んでしまう危険性

対処方法としては

短時間で使い捨てる

洗浄抗菌スプレーなどが必要


マスクの供給が安定し、さらに第3波が猛威を奮っている今、

マスクの使用方法に関して今一度考え直していただけたらと思います。

今日もありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました