皆さん、こんばんは。
最近怪我をしていますか?
殆どの方が、怪我なんてしませんよね。
今日、お話したいのはいわゆる、擦り傷や切り傷のようなものの話です。
子供の頃は転んだり、ぶつけたりして、所々に傷を作っていましたよね。
でも、大人になるにつれ、怪我をしなくなります。
そして、傷の処置の仕方をわからないうちに、親となり、
子供の怪我の対処ができなくなり慌ててしまいます。
そんな方の参考になればと思います。
こんな患者さんがいました
僕がある地方都市で、日曜日の昼間の当番(日直)をしていたときのことです。
子供が指を切ったと救急車から連絡がありました。
受け入れ、救急車が病院につくと、
子供、母親、父親、祖母がぞろぞろと救急車から降りてきました。
気になる傷はというと広さが5-6mmでとーっても浅い傷でした。
縫う必要も無く、血も止まっていました。
洗って、絆創膏を貼って、帰ってもらいました・・・・。
皆さんはどう思いますか?
僕が思った疑問を書きますと、
- 病院に来る必要があったの?
- 救急車で来る必要があったの?
- 両親、祖母までいて自家用車で来れなかったの?
僕の疑問をわかっていただけますでしょうか?
医療資源は限られます。
そのため、少しでも傷の処置を学んで、参考にしていただけたらと思います。
擦り傷、切り傷でまずすべきこと
- よく傷を観察する
- 傷を洗う
- 出血していれば圧迫
水道水でいいので、流水で、傷をきれいに洗ってください。
傷が深ければ中まで洗ってほしいですが、痛みもあり、なかなか難しいと思います。
そんなときは病院に来てください。
出血していれば、圧迫です。
「止まったかな?」と見る暇があったら、
10分ギューッと圧迫してみてください。
それでも止まらなければ、病院に来てください。
じわーという出血(静脈性)ならばほぼ止まります。
ぴゅーっという出血(動脈性)は止まりません。病院へ。
消毒は必要ありません。
したほうがいいかな?と思うくらい汚い傷ならば、病院に行ってください。
消毒するくらいなら、よく流水で洗ってください。
そして、絆創膏で十分です。
こんなときは急いで病院へ
- ぱっくり開いた傷
- 出血が止まらない
開いた傷や止まらない出血は縫う必要があります。
場合によっては電気メスで止血する必要があります。
こんなときはぜひ救急車を
- 自家用車、タクシーで行けないとき
- 動けないとき
- 骨が見えているとき
様々な状況があると思いますが、
大まかに、病院に行く方法がないときは救急車を呼んでください。
動けないときも救急車を呼んでください。
骨が見えてるときも急ぎますので救急車を呼んでください。
緊急手術が必要になる可能性が高いです。
かんたんにまとめますと、
①傷をよく見て、
②洗って、
③圧迫する。
それでだめなら、病院に行く。
それだけです。
病院で働いていると、本当にそれができていない患者さんが多いです。
お願いします。それだけでいいんです。
今日は傷の処置に関して、非常に初歩的なことをまとめてみました。
医療資源を確保し、限りある医療を
本当に必要な人に回すために、ご協力をお願いいたします。
今日もありがとうございました。
明日も良い一日を。
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